日本の木造建築はほとんどが尺モジュールで建築されています。
柱と柱の寸法が芯々910mmで、仕上げの寸法は750mm~780mmになります。
この寸法にドアが設置されていると、有効ドア寸法は750mm~600mmです。
健常者ならさほど不便さは感じないでしょうが、利用者様や介護者様にとっては非常に狭さを感じるのです。
注意するポイントは既存の開口幅でも支障が無く、単にドアから引き戸等に交換できれば良いのかどうかの判断です。
このことはケアマネージャーやPT(理学療法士)の皆様の意見やアドバイスを聞くのが良いと思います。
開口幅や高さを大きくしたい場合は、住宅の構造によって施工出来ない場合もあります。
信頼できる建築士や業者様に確認してもらうことが必要です。
現在、木造建築も尺モジュールからメータモジュールにしている住宅が増えています。
お住まいになられている住宅構造によっては、提案方法も大きく異なる場合があります。
木造に限らず、2×4工法、あるいはプレハブ、鉄骨、鉄筋コンクリートなど住宅の構造も様々ですので注意が必要です。
では、建具の交換とはどんな方法や商品があるのか少し紹介いたします。
●ドアから引き戸に交換
アウトセットという後付工事対応での引き戸です。
●ドアから半折れ戸に交換
引き戸に交換できない場合、浴室の折れ戸のように対応できるドアです。
参考 パナソニック リビエ 内装ドア折れ戸
この商品はオーダーメイドの対応も可能です。
●ドアからアコーディオンカーテンやシャワーカーテン等への交換
引き戸に交換できない場合に対応いたしますが、アコーディオンカーテン取付けの場合はたたみ幅が厚くなりますので有効開口寸法を必ず確認することが重要です。