平塚市 M様邸 介護保険住宅改修工事 手摺取付
入院中のM様の退院が決まった。と連絡を受けたケアマネージャー様から相談が来た。
よくあるケースですが、家族が連絡を受けた時点で退院日までは2週間程しか時間がない。
ケアマネージャー様と同行して入院先の病院へ行き、本人に会い、PT・OT様と打合せできたのは既に退院1週間前。
現地調査・見積作成・見積打合せ・申請種類の作成・施工と流れを考えれば到底1週間では間に合わないと思う。
結果は、退院までに全てを間に合わせました。
これが出来たのは、本人、ご家族そして関係者の横のつながりがあっての結果であったと思います。結果的には本人も退院後の在宅生活での精神的不安軽減と自立支援につながり、ご家族も利用者様が日中一人になってしまうことの不安軽減と介助支援の軽減につながり、実際に喜んで頂いた成果にはとても満足しております。
いかに関係職種の連携が大切かを実感できた事例でした。
改修内容は各所手摺の取り付けですが、事前に家屋調査をして頂いたPT・OT様の提案を更に改善提案させて頂いきました。
主に階段手摺の取付提案ですが、利用者様は左片麻痺の障害が残りました。それでも発見が早くリハビリに従事した結果、手摺があれば階段昇降まで出来るようになりました。
PT・OT様の提案は、降りは既存手摺があるのでそれを使い、昇りは新規に取付けるとの意見でしたが、現場調査を行って見ると、既存の手摺は、中途半端に途切れている。しかも、手摺中間位置は幕板が厚み3センチもあり、指が入らないことが分かりました。これでは危険でお一人で階段を降りることは心配でなりません。
既存の手摺はそのまま使用するようにPT・OT様からの提案でしたが、危険が大きいと判断し、ご家族には既存手摺も改修する再提案をさせて頂きました。
昇りも降りも安心できる手摺が完成しました。
住宅内事故で最も多いのが、転倒、落下事故です。
リハビリで機能回復してきているとは言え、万一、転倒や落下事故が起きてからでは取り返しが付きません。
細かなことの配慮や提案がいかに大切であるか考えて頂きたい事例でした。
その他にも、トイレ、浴室、玄関に手摺を取り付けました。
本人面談から施工完了までの流れ
事前に本人、ご家族、PT・OT様で家屋調査済
某月2日(金曜日) 入院先病院にてケアマネージャー様同行、本人面談、PT・OT様とも打合せ
某月3日(土曜日) 午前、ケアマネージャー様同行にて、現地調査及びご家族と打合せ
某月3日(土曜日) 午後、ご家族が入院先の病院へ行き午前中の結果をPT・OTへ報告
某月4日(日曜日) 午前、ご家族へ打合せした工事内容の見積説明後合意して頂いた
某月5日(月曜日) 午前、介護保険事前申請書類作成、ケアマネージャー様理由書作成
某月5日(月曜日) 午後、自治体介護保険課へ事前申請、不備無く許可がおりる。即時、材料発注。
某月7日(水曜日) 打合せどおりの施工。一日で施工完了。
某月8日(木曜日) 午後、介護保険住宅改修工事の支給申請、受理。
某月9日(金曜日) 午前、利用者様無事退院。
M様、退院おめでとうございます。
安心して生活して下さい。