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足柄上郡中井町 I 様邸 介護改修工事 事例
神奈川県総合リハビリテーションセンター 地域支援センター様及びI 様の御家族様よりご依頼を請け、改修工事の担当をさせて頂きました。
【横の連携】
医療・介護関係者、又、地域行政との関係、全てを含め、いかに横の連携が大切なのか、頭では分かっていた事ですが改めて認識をさせられ、そして、その改修結果がご利用者様あるいは介護される御家族様にとって確かなものであり、自立支援と、介護の軽減につながらなければなりません。
実際に改修結果に一定の成果を上げられた事に感謝しております。そしてたくさんの勉強をさせて頂き、このような機会を与えて頂きました、神奈川リハビリテーションセンターの拘わったスタッフの皆様、中井町行政の障害福祉課様、しらさぎサービスセンターの担当ケアマネージャー様、I 様御家族様、全ての皆様に心より御礼申し上げます。
【連携スタッフ】
理学療法士、作業療法士、工学研究室、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、行政障害福祉課窓口・介護保険住宅改修窓口、福祉用具メーカー、住宅改修業者(勝建ホーム)
【ご家族に3人の介護者様が居る】
■ A様 ADL介助 車椅子利用 障害認定有
■ B様 ADL介助 介助及び手摺にて歩行・移動 介護保険被保険者
■ C様 ADLほぼ自立、一部見守り 歩行・移動手摺を利用 段差の転倒危険は有 介護保険被保険者
【改修工事の箇所とポイント】
1.1階トイレの改修工事 トイレは1箇所、(2階は他の家族利用)このトイレを、A様、B様、C様それぞれの身体的状況にあわせて3人がそして介助者が苦労せずして利用できなければならない。
2.浴室にリフトの設置を行う為、洗面脱衣所までの移動と入浴の利便性を考える。
3.1階の居室から廊下への移動に段差がある。これを解消する。
4.玄関アプローチの階段がバリアとなっているため、このバリアを取り除く。
主には上記4点が改修の大きな目的でした。
1階トイレの改修については、新設トイレのご提案を最初に申し上げましたが、問題もあり、既設トイレの改修にポイントをあてることになりました。
既存のトイレと洗面脱衣所の状況です。トイレは1畳、洗面脱衣所は2畳の広さですが、トイレの入口は正面の1箇所のみ。
改修図面で分かると思いますが、北側へ45センチそれぞれ広げる増築をして、車椅子での介助空間を広げるようにしました。
トイレと洗面所だけがへこんでいた為、45センチの増築を致しました。
洗面脱衣所から車椅子でトイレに行けるように2本引き込み戸にし、正面は今までどおりアウトセットの引き戸を取り付けました。照明は人感センサー。
A様は洗面所より車椅子にて侵入し全介助。
B様は正面より半介助で手摺に掴まりながら歩行と移乗。
C様は正面より手摺を使いながら自立。
手摺の位置や形状も、3人の状況に合わせ検証し設置いたしました。
各居室からの出入口に4センチの段差がありました。廊下を全て4センチ嵩上げしフローリング貼りすることで、段差を解消し車椅子又は歩行であってもつまづいたり、転倒する危険の回避になりました。
玄関アプローチですが、前面道路と敷地に高低さがあり、しかも、スロープ形状の道路となっているため、スマートな改修ではありませんんが、極力勾配の緩やかな仕上がりと成るよう、階段を撤去し前面スロープのコンクリート仕上に致しました。
施工前の状況です。
玄関アプローチ改修後です。
細かい所では、玄関内の外用車椅子スペースとカーテンによる目隠しや、食堂にある大きなテーブルを加工し、少し小さめにすることによって車椅子の通路確保をしたり、外ではアルミテラスを取り付けることで雨天時の対策をしたり等々。全てが満足とはいかなかったでしょうが、予算や目的に合わせ最大限のご提案が出来たかと思っております。
最後にもう一度、拘わった皆様方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
【助成金の活用】
■ 障害者住宅改造助成金申請
■ 障害者日常生活用具給付金申請
■ 介護保険住宅改修工事助成金申請 2人分