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過去のデータ

活動地域

平塚市、大磯町、二宮町、小田原市、伊勢原市、秦野市、南足柄市、大井町、中井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、湯河原町、真鶴町、厚木市、相模原市、海老名市、座間市、綾瀬市、大和市、愛川町、津久井町、茅ヶ崎市、寒川町、藤沢市、鎌倉市、逗子市、横浜市(川崎市、横須賀市、三浦市、葉山町) 静岡県東部(三島市、沼津市、御殿場市、裾野市、富士市、富士宮市、伊豆市、駿東郡、庵原郡) 山梨県 富士河口湖町、甲府市、山梨市、甲斐市、中央市、笛吹市、都留市、富士吉田市、山中湖村、忍野村、鳴沢村 ※上記エリア内においては、提携会社がある為、設計・施工管理が可能となっております。

第4回住まいのバリアフリーリフォームコンクール優秀賞受賞

0第4回 住まいのバリアフリーリフォームコンクール 優秀賞受賞

主催 (社)かながわ住まい・まちづくり協会

後援 神奈川県、(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター、(財)神奈川県建築安全協会、(社)神奈川県建築士会、(社)神奈川県建築士事務所協会、(社)神奈川県建設業協会、神奈川県木造住宅協会、神奈川県建設労働組合連合会、神奈川新聞社、(株)建通新聞社神奈川支社

今年で4回目となったコンクールですが、弊社では4年連続の賞となりました。

第3回の総合部門「楽々動線リフォーム」に続き、第4回の部門別 「車椅子の動線 水周りと外出」で、優秀賞は2年連続となりました。

住まいのバリアフリーリフォームコンクール優秀賞受賞 住まいのバリアフリーリフォームコンクール優秀賞受賞


【工事データ】
・施工所在地  藤沢市内
・住宅種別   枠組壁工法(2×4工法)
・工事日数   20日間
・工事面積   28㎡(住宅規模155㎡)
・工事費    334万円
        (内助成金 障害者助成金60万円 介護保険助成金20万円の内残金6万円)

【利用者様の状況】
・82歳 男性
・身体障害者1級 (肢体不自由 両下肢機能障害3級 腎臓機能障害1級)
・介護保険認定  要介護3

【主なADL】
・寝た姿勢からの起き上がり ⇒ 道具を使えば一人で出来る
・椅子などに座っていられる ⇒ 背もたれがあれば数分間座っていられる
・椅子などから立つ ⇒ 掴まるところがあれば立てる
・歩行する ⇒ 歩行はできない
・車椅子使用 ⇒ 室内だけなら自力走行できる
・排泄・入浴 ⇒ 介助が必要

【改修目的】

1.週2回の透析への通院のため、車椅子で外出できるようにする。但し、機会設置はNG。
2.室内車椅子移動のため、トイレでの排泄及びシャワー浴を行えるようにする。

既存図面
【既存図面】
トイレ、洗面所、浴室への動線は車椅子では通行不可。
又外出は室内床より道路高低差が1m26cmありスロープでは不可。

改修図面
【改修図面】
トイレ、洗面所、浴室の3つの空間を一つと捉え、且つ、階段袖壁まで範囲を広げる。和室入口は、玄関ホール側移動。洗面脱衣所北側にあった収納を解体撤去し、外出用第二玄関を新設しウッドデッキ及びコンクリートスロープにて、介助し易い勾配12分の1を保ちながら駐車場まで出れるようにした。

【施工前の状況写真】
既存トイレ 既存洗面所 既存洗面所内収納
既存浴室 既存第二玄関位置 既存外部

【改修後の写真】
トイレ完成
便器の位置、手摺の位置等入院中の病院にて検証し、利用者様が自立できるよう設定しました。

トイレ完成
トイレと洗面所の空間を一体とすることで車椅子での回転が可能となった。
また、洗面台は車椅子でも足が入るタイプの物を設置。正面には既存サッシがあるため、壁面横付けにし鏡は90度回転タイプとした。

完成引戸
入口は、階段袖壁まで広げ、上吊の引き戸タイプにすることで開口幅を広げ、和室の入口はホール側に変更した。

浴室完成
浴室も、トイレ、洗面所と一体の空間より車椅子での出入可能となる。もちろん全てバリアフリーとし段差は解消している。

完成第二玄関
既存では洗面脱衣所北側にあった収納の位置に新設された第二玄関。

完成第二玄関
第二玄関を開けるとバリアフリーで繋がるウッドデッキのスロープが優しく迎えてくれる。

完成スロープ
スロープの有効幅は90センチ。ウッドデッキ材はセラカンバツ。

完成スロープ 完成スロープ
道路高低差が大きい為、途中からはコンクリートスロープと繋がる。

完成スロープ
駐車場までスムースに車椅子で外出が出来る。

完成スロープ
外構のイメージは崩さず、さりげないスロープをイメージさせる。勾配12分の1以上を維持する為に北側から距離を取った。

【最後に】
障害の助成金を利用するにあたり、完成後の現場確認が自治体職員によって実施された。
担当の職員の方からも工事内容についてありがたいお言葉を頂き、何より利用者様本人が退院後、想定したとおり車椅子での室内「自立」、また、排泄も「自立」。
入浴はシャワー浴を介助でと想定していたが、これが想定外に。なんと「浴槽に入りたい」と意欲が沸いた。介護スタッフの介助のもと浴槽入浴へチャレンジ。見事浴槽に入ることが可能になってしまった。これにはご家族もびっくり。でもとても喜んでいただきました。
ご家族からも感謝の言葉を頂き、本人は「自立」の範囲が広がり、これこそが本来の介護リフォームのあるべき姿ではないかと更に自覚いたしました。
また、この現場を高く評価をしていただけましたことに感謝申し上げます。