平塚市 K様邸 車椅子外出用ウッドデッキスロープ
数年前は手摺を使って歩行できていたK様。
当時も必要な箇所に手摺の取り付け依頼を請けお手伝いさせて頂きました。
しかし、加齢とともに筋力も落ち歩行での移動が困難になってしまいました。
週に5回も行くデイサービス。
その都度、ご家族とワーカーさんが2人がかりで狭い玄関から外出させていました。
狭くて段差のある玄関からマンパワーで外出する事は、本人も精神的不安がともない、家族も腰痛などのリスクを背負うことになります。
そんな状況から、ご家族、ケアマネージャー様から車椅子での外出に適応できるスロープの相談をされました。現地の状況は玄関アプローチが狭く、階段及び段差が多く福祉用具レンタルのスロープでも滑り台のように急勾配にしかならない状況でした。
そこで提案させて頂いたのが、K様の寝室前にある裏庭からの外出方法でした。
濡れ縁の前がK様の寝室です。
ベッドから車椅子の移乗し、そのまま介助が楽に外出できるようにする。
庭木や外水道、その他の置物がかなり多く、敷地の整備は必須になります。
敷地整備を行い、スロープの出入口は駐車場になるようにレイアウトを考えます。
必要な庭木は植えかえや処分。外水道を移設し、隣地境界にはブロックフェンスを施工しました。
敷地整備をすると以外にも広くなりビックリした。と、お客様のコメント。
ウッドデッキスロープの勾配を15分の1以上になるよう設定します。
緩やかな勾配であれば、ご家族が車椅子介助でも楽になります。
雨が降った時の外出時は屋根が欲しくなります。
寝室から出た場所には、アルミのテラスで屋根を造りますが、途中は屋根無しになってしまいます。
この辺は、まだ課題が残るかもしれません。
細かな気遣い(寝室からウッドデッキに出る仕切り対応)
寝室の前にあるサッシ枠はレールが段差になっており、ウッドデッキの床仕上げレベルは、本来サッシ枠の下端に設定することが基本です。しかし、週5日も外出するのに、出入りのたびにサッシレールの上をガタガタと移動させるなんて出来ない。
ウッドデッキの床仕上げレベルを寝室の床と同じに造りました。
レールの上には簡単に脱着出来る加工材を造り、外出時はただ置けばよく、後は外して保管。
このアイテムを使えば、ご覧の通りバリアフリーで車椅子の移動が出来ます。
天気も回復、最後の仕上げでアルミテラスを取り付けて完成です。
K様も外出時の精神的不安が無くなり、介助されるご家族の負担軽減に大きく貢献できました。
今日も元気にデイサービスにいってらっしゃいませ。